利用者の『おむつ適正使用』基準を
策定するにあたって
東京都小平福祉園
小平福祉園の利用者は、視覚障害と知的障害を併せ持ち、最重度の障害程度の
方が多くを占めています。
加えて、利用者の高齢化に伴う身体的機能の低下、とりわけ、上下肢機能の低下
が顕著に現れているのも大きな特徴となっています。
その結果、少なからずADL面での介助度も高まり、全介助を要する利用者も確
実に増加している現状にあります。
それに伴い、自力排泄の退行あるいは、排泄リズムの変化に加え、意思表示の
困難さから、タイムリーな誘導による排泄支援が困難となる場面が多くなり、お
むつ(あておむつ、紙パンツ、尿取りパッド、セーフティーパンツ)利用が増え
ているのが実態です。
小平福祉園サービススタンダードの、「排泄」援助のポイントとして、人権・
プライバシーを尊重することとともに、おむつ使用について、“時間誘導など
を行い、おむつの使用を控えるよう努める”こととあります。
小平福祉園は、利用者サービス改善の一環として、“尊厳”という立場から
「おむつに頼らない」排泄支援を基本に据えながら、どのような状態になったら
利用するのか、といった「おむつ適正使用」の基準を策定し、利用者生活の質の
向上を目指して行きたいと思います。
なお、年に2回程度の「おむつ使用状況調査」を実施し、「おむつに頼らない」
排泄支援の取り組みを検証する機会とします。
小平福祉園おむつ使用にあたっての基準
〜おむつに頼らない支援・生活の質の向上を目指して〜
排泄という行為は、人間の尊厳に関わる最もデリケートな場面です。他人に排泄
の世話をして欲しいと思う人はいないはずです。
小平福祉園では、従前から「小平福祉園のやくそく」の中で、「排泄支援にあた
って、おむつ使用を控えるよう努める」とし、この基本方針に則って支援を進めて
きました。
排泄の自立は、生活の自立を促し、それは生活の質の向上へと結びついていきま
す。
私たちは、生活の自立を促すための、おむつ使用まで否定するものではありませ
ん。
おむつ使用に関して、より具体的な判断基準を設定することで「おむつに頼らな
い支援」を具現化し、職員一人ひとりが利用者の立場にたって、より質の高いサー
ビス提供を目指すことを目的にこの判断基準を定めました。
1 支援者側の都合で、おむつを使用しません。 2 本人意志を尊重し社会生活の幅を広げ生活を豊かにするために利用します。 3 バルーンカテーテル装着など医療的措置から必要とされるとき利用します。 4 トイレにおける排泄が、利用者の健康状態に影響を及ぼすなどの弊害が予 その場合でも、居室内でポータブルトイレ利用を試みるなど、極力、自力 (ex.@夜間頻尿等の理由により、トイレ覚醒によって睡眠を確保できないなど |